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        Distance   002





















夜十時を過ぎて、ウルキオラは遅い訪問者を受けた。イールフォルトだった。
「二日も連続なんて珍しいじゃないか。今日は引継のことで色々忙しいんじゃなかったか?」
「……何で来たか解ってるんでしょ、」
「いや。」
 まるで不思議という表情のウルキオラに、イールフォルトは無言で家に入り込んだ。
「集会の時、先輩、何処行っていたの。」
 ああ、それか、と漸く納得。
「寝過ごした。」
「……ショックだなぁ、」
「……つーか、昨日の夜、お前ががっつくから悪いんだ。疲れてるんだ、」
 最後の言葉は、唇で消された。イールフォルトはフッと笑みを作って、もう一度キスをした。
「お前、夜御飯は喰ったのか、」
「うん。先生がおにぎりをくれた。」
 と云ってニコニコと微笑んだ。
「先輩が少しでも俺のこと気にしてくれると嬉しい、」
「……莫迦じゃねーの。」
「うん、莫迦かも。」
 そう云いながら、二人は寝室へ。
 部屋に入るなり、イールフォルトはそっとウルキオラを押し倒した。ウルキオラはすでに制服から私服へと着替えている。イールフォルトはそのシャツを胸の上までたくし上げる。その白い肌に舌を這わせようと思った瞬間、髪を引っ張られた。
「何でお前はそう毎日毎日サカってられるんだ、」
「そりゃあ、先輩がこんなに可愛いからだよ。」
 言葉も程々に、イールフォルトはウルキオラの肌をペロリと舐めた。臍から胸にかけて、胸から臍へと。ゆっくりと、触れるか触れないかの微弱な感触を与える。暫くそうして焦らした後、そっと色づいた胸の尖りを喰む。
「……ンッ……、」
 覚えず、ウルキオラの口から吐息が洩れる。
「……ヤラシイ声、」
「……うるっ、せえ、」
 目元は僅かに色づき、それでも下から睨み上げてくる。イールフォルトは、この表情がたまらなく好きだった。
「先輩……そういうのが、俺を、誘ってるんだよ……?」
 イールフォルトは、さっきよりも執拗に胸を責めた。下唇と歯で尖りを挟みこねくり回す、唾液を落としてねっとりと舌で弄ぶ。時折、軽く噛むと、小さく声が洩れる。その度に、イールフォルトの躰は反応した。
 躰を起こして、今度はキスをする。下唇を、舌を喰む。舌を絡ませる。チュッ、チュッと音を立てて、長い間口付けをした。
 次第に、ウルキオラは躰を震わせて、荒い息をつき始めた。堪えようと、僅かに唇を噛んでいる様がたまらない。
 イールフォルトは、ウルキオラのズボンを脱がした。既に硬くなりかけているそれを弄ぼうとすると、脚を閉じられた。
「・……おい、お前も……脱げよ、」
 ウルキオラは、自分だけが裸であることを酷く嫌う。逆は構わないと云う。ただ、一方的に無防備な姿を晒すのが厭なのだ。
「先輩が脱がせて。」
「……調子に、乗るな……、」
「じゃあ、今日は先輩だけが裸で。」
 小さく舌打ちが聞こえ、ウルキオラがイールフォルトのネクタイに手をかける。
 すると、ちょっと待って、という声が聞こえたかと思うと、抱えられて体を起こされた体勢は逆になった。イールフォルトが横になり、その腹の上にウルキオラが座るという姿勢。
「……これ……嫌いだ、」
 そうウルキオラが呟くと、イールフォルトが背中から尾骨までの背筋を人差し指で撫で下ろす。  
「あッ……、」
「ホラ、先輩。早く俺のも脱がせてよ、」
 ウルキオラは、ゆっくりとイールフォルトのネクタイを外す。続いてワイシャツの釦。ズボンに手をかけたところで、イールフォルトがするするとウルキオラの腰を撫で始めた。
「……ん……、」
 無意識に声が洩れ、腰が動く。
 腰から腿へ、腿から腹へ、と長い指がウルキオラの肌を辿った。
 ウルキオラの荒い息に、更に熱が籠もる。
 既にウルキオラのは昂ぶっている。
 そっと、イールフォルトはそれに触れる。
 人差し指で先端を少し触っただけで、透明な汁が先走る。
 しかし、イールフォルトは一度それに触れたきりで、また腰の当たりを撫で回し始めた。